第9課 夫婦と家族の絆(きずな)
|
|||
|
・夫婦の基本形 聖書は夫婦の絆(きずな)を重視します。神は、初めの人アダムを創造されたときに「人は一人でいるのはよくない」と思われて、アダムのあばら骨を土台として、「助け手」エバを創造されました。二人は人類最初の夫婦となりますが、同時にすべての夫婦の基本形です。つまり、いつの時代であっても夫婦となるものは、どのような人間関係よりも優先される絆で結ばれるべきであると言うことです。 聖書には次のように宣言されています。「それゆえ、男はその父母を離れ、妻と結び合い、ふたりは一体となるのである。」 良き夫婦の絆を基本にして、家庭が築かれ、社会が構成されていくべきなのです。そのようにして、「生めよ。ふえよ・・・」という祝福が実現するのです。
・ アブラハムとサラ 旧約聖書では、アブラハムとサラの夫婦関係も、多くの教えに富んでいます。彼らは共に神を信じる敬虔な夫婦でした。アブラハムは神に信頼して、神が示す地に出て行きました。サラも、反対することなくアブラハムに従いました。そのようなサラをアブラハムは生涯にわたって愛し続けました。 使徒ペテロは二人の例をひいて、夫婦関係について語っています。妻に対しては、外面の飾りよりも「心の中の隠れた人がら」特に柔和さが大切ですと語ります。夫も対しては、妻が「弱い器だ」ということを覚えて「いたわること」と「尊敬すること」を勧めています。
・キリストと教会 新約聖書では、キリストと教会が夫婦関係の基本形です。つまり教会はキリストに従いますが、そのように妻は夫に従うように勧められています。 またキリストは教会を愛してご自分を捨てました。夫もまた、妻を愛して犠牲を払うべきだということです。妻に対して色々な不満があったとしても、まずは自分が犠牲を払って、その弱さをカバーするようにということです。 だれも自分を憎むものはいません。夫も妻も互いを尊重して愛することは、自分自身を愛することなのです。そのようにして神が約束する祝福と幸せを獲得することができます。
・現代における夫婦関係と家庭 現代は、夫婦の本来の形を見失っている時代だと思います。その結果、タレントや有名人の危うい夫婦関係をそのままに反映しています。 そこで現代において、聖書の夫婦像を模範とすることは大切なことだと思うのです。私たち先に信仰者になった者たちも、お互いが、聖書に記されている先輩たちについて学び、そしてキリストの愛にならって夫婦関係を築くこうとしています。互いに弱さを持ちますが、神がその志を持つ夫婦を応援してくださっていることを、日々、覚えています。夫婦生活、家庭生活を通して、ますます神の愛を身近に感じるのです。
|
|